組織が活性化し発展していくためには、組織を牽引するリーダーの行動および態度が重要な鍵を握ります。リーダーにとって良いリーダーシップ行動は必要不可欠であり、メンバーのモチベーションに多大な影響を及ぼし、組織の活性化や業績向上に貢献していきます。
しかし、時代の潮流とともに求められるリーダーシップのあり方が大きく変わってきています。
従来型のリーダーは、メンバーの仕事の基準を決定し、メンバーに仕事のやり方を指示することで、メンバーの行動に影響を及ぼそうと働きかけます。しかしながら、影響を及ぼす側と及ぼされる側との認識が異なっていれば、このようなリーダーシップ行動は有効であるとはいえません。場合によっては、強制感が生じ、かえってメンバーのモチベーションを下げることになります。
ほとんどすべての仕事は、人が一緒に働かなければ成り立ちません。良いリーダーシップは、メンバーに対する指示や命令のみによるのではなく、協力的なシステムづくりと、相手の欲求を阻害せず真心を持って接し、どのようなことが求められているかを説明することにより、メンバーの欲求を充足し、メンバーの自主的な行動を促し支援します。
また、リーダーシップの効果は、状況によっても大きく変化します。このため、まず、現状の組織においてリーダーシップがどの様な状態にあるのかを客観的に認識することが重要になります。同時に構造的な把握をすることで、本質的な問題をつかむ必要があります。 |